img_interview_09患者さんの思いを肌で感じながら変化を楽しみにできる現場

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.新卒でこちらに入職して26年目を迎えます。看護学校時代の実習で精神科を訪れた際に、担当していた患者さんの容態が緊張でみるみる悪化される様子を目の当たりにしました。身体的な不調だけでない心の動きに一体どのような問題があり、その症状を手助けするために私たちにできることは何なのかといった疑問を真っすぐに突き付けられたような気がしました。精神疾患に悩む患者さんのケアについてもっと深く知りたいと思い、こちらを希望して気づけば長くこの現場にいます。入職した25年前は男性の看護師の求人自体がそもそも少ない中で、この三方原病院は男女の垣根なく広く募集されていたというご縁もあってこちらを選びました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

img_interview_10A.患者さんの日々の健康管理や入退院の調整といった業務内容に加えて、特にこの慢性期病棟では患者さんご本人の治療が終了しても、同時に帰る環境の受け入れ態勢がしっかり整わなければなかなかご自宅や地域に戻っていくのが難しい現状があります。一般的なマニュアル通りのケアでは対応できないことも多く、患者さんが帰っていくその先の生活も見据えて調整しながら退院を目指すという観点が必須となります。しかし、それは一人だけの力ではどうにもならない部分が大きく、さまざまなスタッフたちと目線を同じにしながら連携することがとても重要なことです。場合によっては患者さんのご自宅にお伺いしてご家族の協力を得られるよう働きかけたり、行政の方と相談しながら多様性を持って対応することが大切です。解決の道筋が複雑で難しい分、やりがいは大きいですね。患者さんとの距離感もとても近く、一人一人のケースを丁寧に考え続けることが求められる仕事です。医療的な技術や知識以上にコミュニケーション力や人との信頼関係がものを言う現場です。ソーシャルワーカーさんや作業療法士さん、地域の相談員さんなどといったさまざまな専門職の方々と連携することで、自分の視野や考え方も大きく広がり日々刺激をいただいています。

患者さんは10代の方からご高齢の方まで幅広いです。治療や薬が進歩してきた一方で、核家族化など患者さんを取り巻く環境も変化してきています。病気の種類も時代に応じて複雑化してきているように感じられます。当院ではさまざまな専門職員によるサポートを強化しながら、地域に戻る患者さんを応援しています。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.特に長期入院されている方が、入院されて来た時よりも劇的に変わっていく様子を見るときには大きなやりがいを感じられます。例えばご家族に対しても全くコミュニケーションが取れず自宅に十数年引きこもっていらっしゃったような方が入院して来られて、少しずつ心の平穏を取り戻されていくうちに驚くほど回復されるような方もいらっしゃいます。薬剤や治療による効果も大きいとは思いますが、自己表現をできるようになるということは人との関わり方にこそ影響を受けるものです。さまざまな職種の方と効果的に連携を図りながら、自然な状態の中から少しずつ緊張をほぐすという作業があらためて重要であることを感じます。その方の何気ない生活の中にヒントがあり、きっかけがあります。患者さんの思いを肌で感じ取りながら日々の小さな変化をも楽しみにできる現場です。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

img_interview_11A.人口減少にともなって、今医療の現場でも人員確保が難しくなってきています。病院は24時間体制でもありますから、職員の働き方や職場環境の改善といったところはもちろん今以上に意識高く取り組んでいくべき課題です。それに加えて、将来的には看護師や看護助手といった職種にも外国人の雇用が広がってくると思います。人種や職種を超えた「真の働きやすさとは」といったテーマを掲げながら、みんなが手を取り合って助け合える環境を一緒に考えながら作り上げていきたいと思います。すでに患者さん側では外国人の方も増えてきています。コミュニケーションが特に重要となる現場ですから、十分なケアを行うためにもそういった外国人スタッフの充実も近いうちに迫られてくるのではないでしょうか。受け入れる側としても教育体制の充実にはますます尽力していきたいと思います。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.精神科の入院期間は一般的な入院期間に比べるとどうしても長くなる傾向があります。しかしその分だけ患者さんと関わる時間は長くなり深い絆が生まれます。患者さんが退院を迎えるときには心から嬉しいと感じられますし、大きなやりがいを感じられる仕事です。充実した看護のあり方を強く実感できる現場ですし、人と関わることを心から楽しいと感じられる職場だと思います。一人一人の患者さんと丁寧に向き合いながら、いろんな職種の方々と連携を図り、患者さんをより良い方向に導いていくのが当院の強みです。他職種の方々から新しい学びと刺激を常にいただきながらさまざまな角度からスキルも身につきます。スタッフはみんな優しくアットホームです。初めての方でも不安なく仕事に取り組めるようにさまざまなサポートが充実していますので、興味のある方はぜひ一度見学にいらしていただければと思います。

Aさん / 精神療養病棟 / 看護師 / 1994年入職

img_interview_09患者さんの思いを肌で感じながら変化を楽しみにできる現場

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.新卒でこちらに入職して26年目を迎えます。看護学校時代の実習で精神科を訪れた際に、担当していた患者さんの容態が緊張でみるみる悪化される様子を目の当たりにしました。身体的な不調だけでない心の動きに一体どのような問題があり、その症状を手助けするために私たちにできることは何なのかといった疑問を真っすぐに突き付けられたような気がしました。精神疾患に悩む患者さんのケアについてもっと深く知りたいと思い、こちらを希望して気づけば長くこの現場にいます。入職した25年前は男性の看護師の求人自体がそもそも少ない中で、この三方原病院は男女の垣根なく広く募集されていたというご縁もあってこちらを選びました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

img_interview_10A.患者さんの日々の健康管理や入退院の調整といった業務内容に加えて、特にこの慢性期病棟では患者さんご本人の治療が終了しても、同時に帰る環境の受け入れ態勢がしっかり整わなければなかなかご自宅や地域に戻っていくのが難しい現状があります。一般的なマニュアル通りのケアでは対応できないことも多く、患者さんが帰っていくその先の生活も見据えて調整しながら退院を目指すという観点が必須となります。しかし、それは一人だけの力ではどうにもならない部分が大きく、さまざまなスタッフたちと目線を同じにしながら連携することがとても重要なことです。場合によっては患者さんのご自宅にお伺いしてご家族の協力を得られるよう働きかけたり、行政の方と相談しながら多様性を持って対応することが大切です。解決の道筋が複雑で難しい分、やりがいは大きいですね。患者さんとの距離感もとても近く、一人一人のケースを丁寧に考え続けることが求められる仕事です。医療的な技術や知識以上にコミュニケーション力や人との信頼関係がものを言う現場です。ソーシャルワーカーさんや作業療法士さん、地域の相談員さんなどといったさまざまな専門職の方々と連携することで、自分の視野や考え方も大きく広がり日々刺激をいただいています。

患者さんは10代の方からご高齢の方まで幅広いです。治療や薬が進歩してきた一方で、核家族化など患者さんを取り巻く環境も変化してきています。病気の種類も時代に応じて複雑化してきているように感じられます。当院ではさまざまな専門職員によるサポートを強化しながら、地域に戻る患者さんを応援しています。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.特に長期入院されている方が、入院されて来た時よりも劇的に変わっていく様子を見るときには大きなやりがいを感じられます。例えばご家族に対しても全くコミュニケーションが取れず自宅に十数年引きこもっていらっしゃったような方が入院して来られて、少しずつ心の平穏を取り戻されていくうちに驚くほど回復されるような方もいらっしゃいます。薬剤や治療による効果も大きいとは思いますが、自己表現をできるようになるということは人との関わり方にこそ影響を受けるものです。さまざまな職種の方と効果的に連携を図りながら、自然な状態の中から少しずつ緊張をほぐすという作業があらためて重要であることを感じます。その方の何気ない生活の中にヒントがあり、きっかけがあります。患者さんの思いを肌で感じ取りながら日々の小さな変化をも楽しみにできる現場です。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

img_interview_11A.人口減少にともなって、今医療の現場でも人員確保が難しくなってきています。病院は24時間体制でもありますから、職員の働き方や職場環境の改善といったところはもちろん今以上に意識高く取り組んでいくべき課題です。それに加えて、将来的には看護師や看護助手といった職種にも外国人の雇用が広がってくると思います。人種や職種を超えた「真の働きやすさとは」といったテーマを掲げながら、みんなが手を取り合って助け合える環境を一緒に考えながら作り上げていきたいと思います。すでに患者さん側では外国人の方も増えてきています。コミュニケーションが特に重要となる現場ですから、十分なケアを行うためにもそういった外国人スタッフの充実も近いうちに迫られてくるのではないでしょうか。受け入れる側としても教育体制の充実にはますます尽力していきたいと思います。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.精神科の入院期間は一般的な入院期間に比べるとどうしても長くなる傾向があります。しかしその分だけ患者さんと関わる時間は長くなり深い絆が生まれます。患者さんが退院を迎えるときには心から嬉しいと感じられますし、大きなやりがいを感じられる仕事です。充実した看護のあり方を強く実感できる現場ですし、人と関わることを心から楽しいと感じられる職場だと思います。一人一人の患者さんと丁寧に向き合いながら、いろんな職種の方々と連携を図り、患者さんをより良い方向に導いていくのが当院の強みです。他職種の方々から新しい学びと刺激を常にいただきながらさまざまな角度からスキルも身につきます。スタッフはみんな優しくアットホームです。初めての方でも不安なく仕事に取り組めるようにさまざまなサポートが充実していますので、興味のある方はぜひ一度見学にいらしていただければと思います。

Bさん / 急性期治療病棟 / 看護師 / 2012年入職

人の奥深さと看護の可能性を探求できる場

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.私は新卒で入職しました。こちらを選んだ理由としては、看護学校の実習で精神科のケアについて学んだ際に、患者さんの思いに寄り添うことの大切さや思いを丁寧に受け止めることの意味を身を持って体験したことがあったからです。急性期病棟での実習でしたが、わずか数日のうちにもみるみる回復されていく患者さんの姿には胸を打たれることが多く、心を強く揺さぶられるものでした。これこそが看護の基本であると痛感しましたし、それによって実際劇的に回復されていく患者さんの姿を目の当たりにしたことは自分の看護観をより深めることにつながりました。「精神科って本当にすごい場所だ!」と素直に感激しましたね。プロフェッショナルな看護のあり方を見せつけられたような気がして、ぜひ私もここで本格的に自分の看護力を養いたいと思いました。

また、私は看護学校時代から子育てをしていたこともあって、育児と両立しながら自分らしく働ける職場を選ぶということも大きなテーマでした。こちらは残業も少ない職場だったので大変ありがたい環境でしたね。さらに、お昼と夜勤には食事も提供され、慣れない育児に奮闘する私にとっては大変ありがたい職場でした。もちろん食事が提供されることは家計的にも助かりますし、何より働くスタッフを大切されているこのような病院の取り組みは素晴らしいと思いましたね。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.現在担当しているのは急性期の病棟です。急激な症状の現れている患者さんや重症の方、初めて入院されるような患者さんが多くいらっしゃる病棟です。バイタルチェックに回ったり、点滴や採血など処置が必要となる方への対応や褥瘡のケアなどを行っています。午前中は入浴介助、お昼には食事介助や見守り、配薬など時間帯に応じてもさまざまな業務があります。現在急性期病棟には44名の患者さんが入院していらっしゃいます。看護師一人当たりでは10人程度の方を担当することとなります。患者さんの年齢層も10代後半から80代のご高齢の方まで幅広いです。病気の種類や程度も人それぞれです。患者さん一人一人のニーズにあったケアを丁寧に考えることはもちろん、「心」という人の根底を支える部分を真っすぐに見つめることが重要となる現場です。患者さんの中には家族と離れて大きな孤独を抱えられている方が大勢いらっしゃいます。薬の効果と刺激の少ない穏やかな環境で少しずつその凝り固まっている心を溶かしていかれる患者さんの姿を見守る中で、いつも大切に考えていることは「私はいつでも患者さんの味方である」というスタンスです。言葉にしなくとも、患者さんが心を開きやすいような環境を作り出す努力や寄り添う姿勢を意識しています。辛いお気持ちをひとつでもここで取り除くことができるように、声掛けひとつにもきめ細やかな対応が取れるようスタッフ一同心がけています。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.精神科の仕事は特に看護のあり方や可能性を大いに感じられる場所です。総合病院などに比べると医療処置を行う機会は少ないかもしれませんが、その分一人の患者さんと向き合う時間が長く取れるところが精神科ならではの良いところだと思います。患者さんが求めていることを引き出せたときや、みんなの努力がつながってより良いサポートができたときなどは心から嬉しく思います。急性期では状態が著しく悪かったり、初めて精神科にかかられる方も少なくないので取り乱される方も少なくありません。中には落ち込んでしまって言葉を発することも目を合わせることすらできない方もいらっしゃいます。そんな方々が徐々に私たちを信頼して、心を開いてくださる瞬間や笑顔が飛び出る瞬間、退院されていく姿を見送る際などには大きな達成感のようなものを感じられます。日々の変化を患者さんと一緒に喜びながら楽しみにできる現場です。喜びや悲しみを素直に表現される方などは改善の様子が目に見えてよくわかります。スタッフたちは患者さんの小さな変化も見逃さないようによく観察していますので、ちょっとした表情の変化にも敏感に気づきます。そういったところで状態が良くなられていることを実感するなど、患者さんに最も近い場所で喜びを共有できるのもこの仕事ならではのやりがいだと思います。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.育児と両立しながら無我夢中でやってきたような8年間ですが、今ようやく自分のやりたい看護について落ち着いて考える時間が取れるようになってきたような気がしています。患者さんにもっと信頼してもらえる存在になるためにはどうしたら良いのかといった基本にあらためて立ち返り、患者さんと真っすぐ向き合おうとしている自分には成長を感じますね。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.経験を積んできたことで当たり前と思い込んでいることや「こうでなければならない」といったような概念が逆に自分の視野を狭めているような気がすることもときどきあります。先輩たちや他職種の方々とも意見交換しながら、柔軟な発想や客観的に物事を広く見られる視点を手に入れられたらいいなと思います。まだまだ勉強不足な自分を日々反省します。最近当院でもクリニカルラダーを取り入れるようになり、研修内容も充実してきました。そういったありがたい機会を有効活用しながら、看護師としての実践的な技術や知識を高める努力を積極的にできればと思います。医療の現場ですから常に新しい情報を敏感に取り入れながら、学び続けるという姿勢は忘れずにいたいと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.看護師は19名のチームです。急性期病棟は男性スタッフも多く活躍しています。育児や親の介護などみなさんそれぞれの事情を抱えて勤務されている方も多いですが、両立して働くということにお互い理解がありみんなで応援し合っているような職場です。病院全体においても個性やその方の生活を尊重しながら助け合おうとする風土があります。とても働きやすいですね。夜勤も今私は固定の曜日で担当させていただいています。個々の状況に応じて相談にも快くのってくださるありがたい職場です。看護師だけでなくいろいろな専門職の方々と触れ合う機会も多いので、新鮮な学びや刺激を良くいただけて楽しく働けています。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.人と関わることや、お話しすることが好きな方には精神科の仕事はとても向いているのではないでしょうか。看護といった面だけでなく、長い人生における先輩とも言うべき方々とたくさん出会える場所です。人としての奥深さや心の厚みを感じる機会も多く、学ぶことがたくさんあります。また、私のように子育て中の方も無理なく自分らしく働ける職場です。ぜひ私たちと一緒にここで働いてみませんか?

Cさん / 医事課 / 事務員 / 2015年入職

これからも質の高いサービスを目指して

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.こちらに来る以前は病院でクラークをしていました。子育てもひと段落して、自分が思うように働けるようになったというターニングポイントを迎えて、定年まで長く続けられる仕事は何かと考えた際に、やはり自分には事務の仕事が向いているのではと思いました。そんなときちょうどこちらの求人に出会い、ここでなら安心して長期にわたって自分らしいスタイルで働けるのではと思いました。ちょうどこちらの医事課は子育て中の方も多く、お子さんの体調不良にもみなさん寛容で理解ある方たちばかりでした。同じ価値観を持つ方が多かったこともあり、安心して働くことができています。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.私は主に精神科の外来患者さんの受付や会計、毎月の保険請求や書類作成などを担当しています。直接的に患者さんとコミュニケーションを取ることが多い一方で、事務的な作業も多い仕事です。受付業務では患者さんからはさまざまなご質問をお受けします。診療についてのことやお薬についてのご質問はもちろん、病気についての詳しいことや福祉サービスに関することまで内容は多岐にわたります。すべてに詳しくお答えすることはなかなか難しいのですが、必要に応じて専門的な相談窓口をご案内するなどして患者さんにはできるだけわかりやすくご説明させていただいています。患者さん一人一人によってさまざまに抱えられている状況が違うので、正しい情報は何かと言ったところを常に意識しながらお話しさせていただいています。さまざまな専門的な知識を必要とする場面も多いですし、臨機応変なスピード感も大いに求められる仕事です。

患者さんの年齢層も未成年の方からご高齢の方まで幅広く、それぞれに必要となる対応があります。どんな患者さんに対しても私が大切に思うことは接遇です。院内でも定期的に接遇についての研修が行われています。患者さんに対しては特に心を尽くした言葉掛けやサービスのご提供ができるように心がけています。みなさん不安なお気持ちを抱えて当院までお越しになられています。そんなお気持ちを少しでも軽くし、最後のお会計時には笑顔で帰って行かれることを心から願いながらいつも患者さんとは向き合うようにしています。

事務的な面では診療報酬の改定が2年ごとに行われています。毎回大変な作業ではありますが、患者さんに対してはスムーズに会計処理が行えるように尽力しています。直接的に患者さんのお金に影響を与えることとなります。ミスがあれば病院への信頼も問われる一大事です。プレッシャーもありますが、そういった部分をきっちりと守り切ることも私たちが担う大事な役割だと思います。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.この医療の仕事に就いて一番最初に驚いたことは、患者さんから逆に「ありがとう」とお言葉をいただくことでした。普通、お店などを出る際にはスタッフさんのほうがお客さんに「ありがとうございます」を言いますよね。それが医療の現場では逆に言われる側になることが多いのです。「ありがとう」と患者さんに声を掛けられるたびに、それに見合った満足のいくサービスや心づかいを提供できたかどうか身の引き締まる思いがします。患者さんからの「ありがとう」の言葉は私たちの大きなやりがいでもあり、より良い対応をもっとして差し上げたいという思いにもつながっています。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.日々この仕事をする中で感じることは、ストレス社会といわれる現代で、精神的な病にかかられる方は決して特別ではないということです。その一方で人が人を支える力の底力や尊さ、手を取り合うことの素晴らしさを痛感します。そういった意味でも人との関わり方や接遇面の大切さを身に染みて感じる現場です。医療の世界ですから事務と言えど日々学ぶという姿勢は欠かせません。意識高く、積極的に学ぶ時間をこれからも大切にしていきたいですね。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.去年、医療事務においての専門的な資格を取得しました。日々の業務の中にも学んだ知識は確実に役立っていることを実感しますし、しっかりと自分の判断にも自信を持って仕事に取り組めるようになりました。より精度の高い処理ができるように、点数表を読み深めるなど自分にできることをひとつひとつ見つけながら丁寧に積み重ねる努力をこれからも続けていきたいと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.医事課には現在7名のスタッフがいます。お休みはみんなで助け合いながら無理なく取得できていますし、急なお休みにも柔軟に対応できています。イレギュラーな対応も必要となる現場ですから、情報交換や申し送りの徹底などみんなが協力し合いながら臨機応変に対応できています。教育体制もしっかりしていて、丁寧に教えていただける環境があるので新人さんも不安に思うことなく仕事に向き合えます。病院全体としても学ぶ機会は充実しており、みんなが意識高く学ぶことを応援してくださっています。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.やはり精神科ですので、本当にさまざまな悩みを抱えられて来院されている患者さんばかりです。優しい気持ちを持ってポジティブな発想で患者さんと向き合える方には向いている仕事なのではないでしょうか。思いやりの気持ちが特に大切となる現場です。その一方で新しい情報を敏感にキャッチしながら自分で学ぶという積極的な姿勢も求められる場所でもあります。だからこそ、わからないことをわからないと素直に聞ける力もここではとても大切なことだと思います。また理解したことをチームのみんなに共有したいと思える方とぜひ一緒に働きたいですね!